電子納税とは、インターネットバンキング等を通じて国税を納付できる方法です。
国税納付の際に、金融機関の窓口まで出向かなければならない、または窓口が開いている時間しか納付できないなどの場所・時間的な制約がなくなるというメリットがあります。
電子納税方法のうち、国税庁の提供するe-taxソフトを使用せずにできる【入力方式】をご紹介します。
- e-taxホームページ(http://www.e-tax.nta.go.jp/)より「開始届出書」をオンライン提出または紙面で所轄税務署に提出し、『納税用確認番号』を登録、『利用者識別番号を取得する。
- 納付目的コードを作成する。(※1)
- インターネットバンキング等の画面で、国税庁の収納機関番号(00200)→利用者識別番号→納税用確認番号→2.で作成した納付目的コード→納付金額 の順で入力し、納付指図を送信する。(※2)
(※1)納付目的コード=(A)税目番号+(B)申告区分コード+(C)元号コード+(D)課税期間(和暦)
- (A)税目番号 申告所得税…020 法人税…030 消費税及び地方消費税…300
- 申告区分コード 予定1期分…1 予定2期分…2 中間申告…3 確定申告…4 など
- 元号コード 昭和…3 平成…4
- 課税期間(和暦) 申告所得税…納付する申告年分 法人税…納付する事業年度の始期6桁 消費税及び地方消費税…納付する事業年度の始期6桁
- 例えばH19.4.1~H20.3.31期の法人税核的申告分の納付目的コードは、「03044190401」となります。
(※2)入力方式では、申告所得税、法人税、消費税の3税目で電子納税が可能です。
電子納税の利用可能時間は、e-taxの利用可能時間(月~金の9時~21時)で、かつ納税手続きを行う金融機関のシステムが稼動している時間です。また、納付書による納税と同様、手数料は必要ありません。
ただし領収書が必要な場合は、従来通り窓口に納付書を持参して納付する必要があります。
(廣島 和代)