以前に「中小企業新事業活動促進法」のご紹介をさせていただきました。
「新たな取り組み」について経営革新計画を作成して、国の承認を受けると補助金が出たり、金融機関から低利融資を受けられたり等々の支援をしてもらえる、ということでした。
今回は「新たな取り組み」のヒントとなる以下の書籍の紹介をさせていただきます。
「気づいた人はうまくいく!ビジネス・チャンスの見つけ方57」日本経済新聞出版社 阪本啓一・著
「気づく力」を持って、世の中を見渡せば、ビジネス・チャンスを発見できる!本書では、その気づく力を鍛える上で役立つ、57本のショートストーリーを紹介しています。この本の中で、著者は成熟市場の中でビジネス・チャンスを見つけるための法則として、以下の4つの法則をあげています。
- 法則1:組み合わせる・・・シネマコンプレクスは、いわば複数の映画館を一箇所に「まとめた」ものである。そのことで、顧客にとっての利便性が高まった。一箇所で上映中の映画を一覧できてその場で選べる、人気映画は複数の館で時差上映をしているので観やすい。組み合わせただけでこれらのメリットが生まれ、不振の映画界に顧客が戻ってきた。
- 法則2:時間を短縮する・・・UPS、FedExなどの宅配サービスをはじめ現代社会は「速度が速い」ことが顧客の支持を得る。現在世の中にあるサービスで、何か時間を短縮できるものはないか、考えてみることである。
- 法則3:ダメな私を救う・・・東京駅構内のショッピングモールに、化粧サービスの店がある。化粧の方法がわからない女子高生たちが、学校帰りに低料金で早く化粧をしてもらうために利用している。化粧くらい自分でやればいいのにと思うが、「できないならやってあげましょう」と救いの手を差し伸べれば、手を出す顧客がいるのだ。
- 法則4:まったく新しいコンセプトで創造する・・・ダイソンは紙パック不要で、しかも排出される空気がきれいになっているサイクロン掃除機という新しいコンセプトを創造した。秘訣は「ちょっとした不満や不便を解決してくれる喜びと感動」だ。日常生活においてチャンスは発見できるのである。
(廣島 清量)