自動車には、いろいろな費用がかかります。車両本体はもちろん、各種税金(取得時に納める自動車取得税や車検の度に納める重量税、毎年5月までに納める自動車税)、保険料、駐車場代など様々です。
ハイブリッド車や電気自動車などの次世代自動車や、国土交通省が定める燃費基準を満たす自動車には、自動車税・自動車重量税・自動車取得税などが免除、又は、優遇される制度があることは皆さんご存知かと思います。今回は、そういった自動車以外で維持費を少しでも節約できる方法をご紹介します。
《自動車取得税を節約する》
自動車取得税は自動車を取得した場合に、取得価格に対して5%(自家用車)の税率でかかる税金です。
※ただし平成30年3月1日までは取得価格が50万円以下の場合には課税されません。
※営業車や、軽自動車は3%です。
この取得価格には、車両本体価格以外に、オプション価格も含まれます。よって、カーナビゲーションなどの比較的高額になる様なオプション製品で納車後でも購入・取り付けが可能なものなどは、車両購入後に取り付ける事で取得税を節約できます。
《自動車税を節約する》
自動車税は自動車の排気量によって決まる都道府県税で、毎年4月1日時点での所有者に課税される税金です。
税金の計算は自動車取得時から月割りで計算され、登録した月は免除されます。そのため月末の登録を避け、月初めに登録することで、丸々1ケ月分の税金が免除されます。
例:登録日 5月31日の場合 → 6月分から税金納付
登録日 6月1日の場合 → 7月分から税金納付
軽自動車にも軽自動車税というのがありますが、こちらには月割り計算制度はありません。よって4月2日以降に所有者になった場合には、1年分の税金が免除されます。軽自動車の購入予定が3月末近くになりそうであれば、4月に入るまで少し待つと節約になります。
そもそも・・・
自動車を所有する以上、維持費がかかるのはやむを得ません。現在では自動車を所有せずに使用するという選択肢もあります。自動車を複数の人で共有し、維持費を分担する「カーシェアリング」も一般的になりつつあり、法人での利用も可能です。検討してみる価値はあるかもしれません。(斎藤 勝)