新しい取引先を見つけるにはどんな方法があるのだろう?自社の新製品をどうやって広めたら良いのだろう?こんな悩みをお持ちの経営者も多いのではないでしょうか。平成23年度版中小企業施策利用ガイドブックの中には、そんな悩みを解決する為の糸口がみつかるかもしれない、そんな制度が掲載されています。今回はそういったサポート制度の中のいくつかをピックアップしてみました。
≪経営サポート≫
『取引先を開拓する「ビジネスマッチングゲート」とは?』
「ビジネスマッチングゲート」とは、日本政策金融公庫のホームページ内にビジネスチャンスを広げるための場を提供し、販売先や仕入先の開拓を支援するというもので、無料で利用することができます。サイトへ登録できるのは日本政策金融公庫、国民生活事業に事業資金の融資残高を有する個人及び法人です。サイトの閲覧は誰でも可能であり、全国各地の登録企業等から「地域・業種・売りたい方・買いたい方」等、要件を絞り込んで検索する事ができます。現在の登録案件のほとんどは、サイトを通じて商品等を「販売したい」という方が占めておりますので、仕入先や外注先を新たに開拓する際などに利用すると良いかもしれません。
『新たな販路先・事業パートナーを発掘、中小企業総合展』
中小企業等が自ら開発した新商品・サービス・新技術等を一堂に会し展示することにより、販路開拓、市場創出、業務提携といったビジネスマッチングを推進することを目的として開催されています。今年の開催日は11月9日~11日、場所は幕張メッセとなっています。今年の出展の応募期限は過ぎてしまいましたが、今年も多くの企業が出展する予定となっておりますので、会場に足を運んでみれば何か新たな発見があるかもしれません。ホームページで出展者の一覧や出展商品等を事前に確認する事ができ、気になる商品があった場合等には、申し込みフォームより事前に出展者との商談予約もできます。
≪金融サポート≫
『急な資金ニーズに迅速に対応、予約保証制度とは?』
将来の一時的かつ至急の資金ニーズに備えるため、信用保証協会の債務保証を予約する制度です。保証限度額は2,000万円、保証期間5年、予約有効期間1年、保証割合は80%となっています。
※予約時点では手数料負担はありませんが、実際に保証付き融資を受ける際には保証料率に0.15~0.2%の上乗せ保証料を負担する必要があり、予約後に著しく信用状態が悪化した場合等、予約通りの融資が受けられない可能性もあります。
『債権債務のタイムラグによる資金不足。売掛債権早期現金化支援とは?』
数年前に比べ手形取引が減少している昨今、入金よりも支払いが先・・という場合には一時的な資金繰り対策として借入が必要になるケースもあるかもしれません。この制度は売掛債権をまるで手形割引と同様に、早期現金化することが可能です。 (斉藤 勝)