税理士、会計士のグループでミャンマーを視察した。滞在は3日間、ヤンゴンを起点に途中首都のネーピードにも行ってきた。
ミャンマーは民主化が進み、欧米諸国の経済制裁が解除され、世界各国の企業が動き始め、ミャンマー投資のブームが到来していることで話題になっている。
● ミャンマーの基本情報
《正式国名》
ミャンマー連邦共和国
《面積》
約67万8500㎢(日本の1.8倍)
《人口》6242万人(2011年IMF推計値)
《首都》
ネーピードー Naypyidaw(2006年10月にヤンゴンより遷都)
《民族構成》
ビルマ族70%、シャン族8.5%、カレン族6.2%、ラカイン族4%、135の民族が居住
《宗教》
国民の85%が仏教徒、キリスト教徒4.9%、イスラム教徒4%、ヒンドゥ教ほか
《通貨》
ミャンマー・チャット(kyat) 為替レートは現在1チャット≒0.1円
《気候》
暑期(3月~5月)40度に達することもある
雨季(6月~9月)土砂降りの大雨か曇りの連続
(10月~2月)15度~35度
● ミャンマー視察“雑感”
《 人 》 穏やかで優しくて世話好き、少々おせっかい、おしゃべりが好きな人が多い。仏教をとても大切にしている。お坊さんと先生と親の言う事は正しい・・・という文化がある。
レストランやショップの接客・・自然で親切、笑顔がとてもいい、最近の日本人も負けそう。僧侶がやたらに目につく(人口の15%が僧侶)。親日的、識字率は90%だそうだ。
《 物 》 ミャンマーでは「土地」は国のもので、一般大衆は「土地の使用権」を不動産売買と言う形で行っている。また、外国人は購入できない。ヤンゴン市内では日本車がやたら目につく、規制緩和によって中古車の輸入が急速に伸びたそうだ。 天然資源が豊富である。天然ガスは東南アジア第3位の埋蔵量、農産物は何と四毛作。宝石の宝庫、首都ネーピードーの宝石博物館では多くの宝石や原石などを見た。
《 金 》 賃金は現在、縫製工場で月70$~80$(6,000円前後)。1万円をチャットに両替すると10万チャット、我々からすると使いでがあり、日本よりもかなりの割安感があった。ミャンマーの人にとっては物価高であるようだ。ダウンタウンのオフィスビルのテナント料金は東京並みだそうだ。
ミャンマーは現在制度面や経済環境において日々変化しており、これからも大きく変わっていくことが予想されている。明るい未来の可能性を感じた。 (廣島 清量)