新政権のデフレ脱却宣言で円安株高が進行しており、明るい兆しの年明けの感があります。今後打ちだされる経済再生のための政策によっては私ども中小企業の経営環境に様々な影響を及ぼすことになるでしょう。
本年もひろしま会計では、経営環境の変化と施策を注視し、皆様の経営にお役立ていただける情報提供に心がけていく所存でございます。引き続きご愛顧いただけますようお願い申しあげます。
■ 公共入札制度について
政府の経済対策の中心は公共投資であることから、今回は売上UPの選択肢の一つとして公共入札制度についてご紹介させていただきます。
● 公共入札とは 国や地方自治体が物品を発注したり、工事を発注する際には、必ずその情報を公示しなければならない。その公示された情報を基に、複数の契約希望者(主に企業)が受注条件を提示し、その中の最も有利な条件を出す者を契約者として決定する制度です。
公共入札というと建設工事がイメージされますが、物品の製造業・販売業、役務の提供(サービス業)等、殆んどの事業が対象となります。また、事業規模に関係なく参加できますし、小規模事業者が優先される案件の場合さえあります。
● 入札に参加するメリット
① 対外的な信用度が上がる
② 経営の安定につながる ・回収漏れがない ・収益の柱の一つになる
● 入札参加資格の紹介
入札に参加するには前もって入札参加資格を取得しておく必要があります。資格は国、地方自治体、各外郭団体等ごとに取得するのですが、内容、添付書類等は大体同じようです。
~国の入札参加資格の取得方法~
① 資格審査申請書の提出
・申請書の様式は、各省庁の窓口か「統一資格審査申請受付サイト」から入手する
・各省共通、インターネットを使った電子送付や郵送・持参で申請できる
・資格審査は定期審査(3年に1回の受付、25年度から27年度分は平成25年1月8日から1月31日まで)随時審査(平成25年3月31日まで受付)がある
② 資格審査結果の通知・登録
・申請書に記載された実績などを審査し、A~Dの等級に区分され通知書が郵送される
・資格等級は、「全国統一資格」として登録され、3年間有効です
● 入札参加の流れ
資格取得 → 情報収集 → 仕様書受領 → 質問期間 → 入札 → 開札
ひろしま会計事務所 代表 廣島 清量