経営者の皆様は、日々の行動やタスクが、「緊急なこと」なのか「重要なこと」なのか区別しているでしょうか。これをしっかりと区別することは、時間という限られた資源の中で、心から願っている目標や最優先事項を達成し、事業ひいては人生の成功を手に入れる第一歩です。スティーブン・R・コヴィー博士は、下記の表のように事項を「緊急度」と「重要度」別に四つの領域に切り分けて整理しました。
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緊 急 |
緊急ではない |
重 要
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A:必須 ・危機や災害、事故、病気 ・締め切り直前のタスク ・クレームへの対応 ・自分が取り纏める会議
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B:生産性とバランス ・人間関係作り ・予防行為 ・健康管理 ・自己研鑽 ・周到な準備や経営計画 ・適度な息抜き |
重 要 で は な い
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C:錯覚 ・無意味な電話やメールへの対応 ・突然の来訪 ・多くの会議 ・無意味な接待や付き合い ・多くの報告書 |
D:無駄 ・暇つぶし ・長時間、必要以上の息抜き ・だらだらとした電話 ・世間話 ・その他無意味な活動 |
このマトリックスに従って我々の活動を見直してみると、普段の活動・行動がいかに緊急という基準で行動しているかが分かると思います。しかし、我々にとって本当に重要な活動は、「緊急ではないが重要な」B領域にあります。少し考えれば分かることですが、A領域にある「締め切り直前のタスク」といった活動は、B領域の「周到な準備と計画」を怠った結果であると言えます。つまり、B領域へのフォーカスがA領域の事項を減らすことに繋がるということができます。
京セラ創業者の稲盛和夫さんは、人生・会社経営の結果は「考え方」×「熱意」×「能力」の方程式で決まると定義されました。この3つの要素が掛け算になっているところがポイントで、上記のB領域に時間を割くという時間管理の「考え方」がしっかりしていないと「熱意」や「能力」のみではいい結果が出ないことを示しています。
二代目・三代目の社長様は、創業者と比較するとどうしても「熱意」「願望」に関して欠落傾向にあります。競争に勝って社長という地位に就いた訳ではないのですから、当然と言えば当然のことです。だからこそ、我々は経営の「考え方」「視点」のサポートをし、一緒に考え、気付きを得て頂く時間と場所をご用意致しました。1年間かけて、自社の事業を俯瞰し経営者ご自身に考え抜いて頂く場です。もちろん事業をより一層発展させたいと思っている創業経営者の方もご一緒にどうぞ。共に刺激を分かち合おうではありませんか。
2015年1月22日(木)より開講です。人数限定ですので、お申し込みはお早めに。
(久保 康高)