2014年も残り少なくなってまいりました。皆様のご自宅でもそろそろ、年末・年始のご準備に
かかられるころかと思います。
今年中にやっておきたいことの一つに『笑顔相続ノート』(一般社団法人 相続診断協会監修)の作成をお勧めいたします。
最近相続手続きをお手伝いするなかで、公正証書遺言がだいぶ増えてまいりました。
「公正証書はちょっと・・・」とおっしゃる方に、最も身近でわかりやすい『笑顔相続ノート』のご記入はいかがでしょうか。自分をより深く知る良い機会だと思います。相続が開始した後で実際の財産を御家族が正確に把握できず、困ってしまう。
――これは解消できるのです。
“相続なんて不吉で嫌だ”“家に限ってもめごとは起こらないのでそんな必要はない”“財産らしい財産は無いから関係ない”・・・そんなお声がたくさん聞こえてきそうです。でも、果たしてそうでしょうか?
相続をめぐる訴訟は全体の約76.5%が5000万円以下(平成23年最高裁判所「司法統計年報」より)の財産を相続した相続人間で起こっています。相続前は、本当に仲良しの御兄弟であったはずなのに、相続を機に敵と味方に分かれてしまう。そんな悲劇を救えるのは財産をお持ちの(額の大小ではなく)親御さんだけです。ご自身の意識を変えていただきもめない相続を目指すために、笑顔相続ノートを御活用いただきたいと存じます。
お正月はなにかと親戚が集まる機会が多いのではないでしょうか。この際親御さんの方から、「こんなの書いてみたのだけど」と、子供たちに驚いていただきましょう。
はじめに、ご自身の自己紹介のページがあります。名前・血液型・誕生日・干支・星座・本籍地から始まり、出生について・幼少期・小学校・中学校・高校・大学・社会に出てから。各々学校名や思い出など。続いて、介護について・後見について・延命治療について・遺言について・葬儀について・お墓等について・仏壇等について。我が家の家系図が作れるページもあります。
次に財産が出てきます。
1.預貯金等 金融機関名・支店名・種類・金額・受取人 2.有価証券 種類・銘柄・証券番号等・受取人 3.債権等 種類・債務者・債権額・受取人 4.不動産 地番家屋番号・地目/用途・地積/床面積・受取人 5.負債 債権者・弁済期・証券額・証書の有無・引受人
6.保険 保険会社・種類・満期・保険金額・担当者・受取人 7.その他(ゴルフ会員権・美術品・車など) 8.受取人一覧 名前・続柄・連絡先・その他
万一の時の必要書類チェック表・緊急連絡先(氏名・連絡先)
最後に家族への想いを綴るページ・記入年月日を記入します。
実際に記入していくと、色々な思い出や、友達のこと、故郷のこと、自分の親に対する思い、介護は子供ではなく他人に託したい、延命治療はやめてほしい、葬儀は簡素に、等気付かなかった自分の本心が見えてくるようです。
『笑顔相続ノート』は担当平林までお問い合わせいただければすぐにご用意いたします。
(平林 明子)