米国のスティーブン・R・コヴィー博士によると「緊急中毒」は非常に危ない兆候で、人も事業も成長することができないと言っています。では、事業を飛躍させて会社を次のステージに進め、ビジネスを仕組み化し、経営を自動化していくことができる経営者とそうでない経営者は一体何が違うのでしょうか。
これは「考え方」の違いだけだそうです。
博士は「大きな成果を出す人は、問題に集中しているのではなく、機会に集中している」と言っており、成功する経営者は重要事項(機会)に時間を投資すれば、大きな成果が得られることを本能的に知っており習慣にしているそうです。すなわち、緊急ではない重要な領域(B領域)<FAX通信11月12日号の緊急度と重要度のマトリックス参照>の経営の仕事をどれだけ実行できるかどうかだけで会社の将来が決まってくるというのです。
B領域の仕事が進まない理由は大抵の場合、以下のどれかに当てはまります。
1.理由が漠然としている
2.期限が決まっていない
3.方法が不明確
このうちどれか一つでも欠けているとB領域の仕事が進むことはありません。もし、現状の緊急中毒から解放されて、B領域の経営の仕事に取り組んで2015年を飛躍の始まりの年にしたいとお考えの場合は、「この三つ」をしっかりと明確にしてから取り組まなければなりません。
「経営のことを考える勉強会」では経営者の皆様が「この三つ」を明確にできるように、考えを整理しながら取り組めるようにワーク形式(シート記入)で進めていくプログラムをご用意致しております。この勉強会で気付くことは、経営者及びスタッフの皆様の仕事人生の中で一生涯役立つものです。数年で賞味期限が切れるような気付きではなく、一生涯経営者と会社を成功へと導く原理原則に近いもののはずです。経営者のみならずスタッフがこれらのことを身に付け、本当に重要な仕事(経営)を優先できるようになるとすれば・・・経営者がいちいち指示を出さなくても各スタッフが主体性を持って他のスタッフと協力しながら行動するようになるとすれば・・・そしてその相乗効果が生まれるとすれば・・・そんな仕組みを手にしたならば、きっと事業は安定成長することでしょう。
第1回目の一部をご紹介します。あるツールを使って脳の特性を洗い出します。経営者ご自身のことや、従業員の教育ができない、人材が育たない、社員のモチベーションが低い、雇ってもすぐに辞めていく、安心して任せられる幹部がいないといった問題の組織の特性に気付くことができます。
今回のこの企画は大変ご好評をいただきました。参加できなかった経営者の方も、近々第二弾も企画いたしますので、その時は是非ご参加ください。
(久保 康高)