経営目標は、「願望」「期間」「アクションプラン(行動計画)」によって成り立っています。「どうなりたいか」という願望に対して「いつまでに」という期間を与え、さらにそれらを実現するためのアクションプランを加えたものが本当の経営目標です。
具体的にどうやって目標を設定すればいいのでしょうか。今号では目標設定の際に役立つフレームワークである「SMARTの法則」をご紹介いたします。
○Specific(目標が明確であること)
目標がぼんやりぼやけていると行動も曖昧になります。具体的且つ分かり易さが重要になります。
○Measured(測定が可能であること)
目標は管理できなければ意味がありません。たくさんの目標がある場合には、3つに絞り込んだ上で優先順位を付け、正しく取捨選択することが必要です。具体的な数字にすることが重要になります。
○Agreed upon(同意・納得を得て達成が可能であること)
スタッフのコミットメントが欠かせないので、スタッフを巻き込んで同意してもらい、いかに自分事として取り組んでもらえるかが重要になります。目標設定の段階から参加してもらうことから始め、コミットメントさせましょう。
○Realistic(達成が現実的であること)
ヒト・モノ・カネ・情報・時間などの現状の経営資源を上手に活用することが重要になります。必ずしも達成できる目標を設定する必要はありません。むしろ達成が難しい目標を設定することにより、自らに負荷をかけ、より成長できることも多いからです。人も会社も背伸びした目標を設定して「どうすれば達成できるか」を考えた方がよいと言われています。
○Timed(達成の期限があること)
企業経営は時間との戦いです。いかに時間を短縮できるか、どれだけの時間を使うべきか、いつまでに達成すべきかを決めることが重要になります。
経営目標の達成のためには、その目標設定に至る過程と熱意が大切だといわれています。。
ところで会社経営は自社の状況と自社を取り巻く環境など複雑な事情を考慮する必要があります。来年2016年1月21日(木)より開始する「経営のことを考える勉強会」では、経営の考えを整理する幾つかの手法もご紹介させていただきます。ご参加をお待ちしております。
(久保 康高)