平成29年1月より国税についてクレジットカードでの納付が可能になりました。
さらに6月12日より、e-Tax(国税電子申告・納税システム)から「国税クレジットカードお支払サイト」へのアクセスが可能になりました。これにより国税クレジットカード納付がますます便利になりました。
クレジットカード納付とは、インターネット上でのクレジットカード支払いの機能を利用して、国税を納付する手続きのことです。納期限までに「国税クレジットカードお支払いサイト」での手続きが完了していれば、引落日が期限後であっても延滞税等は発生しません。
~主なメリット~
a.クレジット引き落とし日まで支払日を遅らせることができる
b.支払い回数の選択も可能(カード会社によって分割金利手数料が発生する場合もある)
c.ネット上で納税が完結し、24時間納付が可能
d.スマートフォンからも利用可能
e.クレジット決済利用によりポイントが付与される(発生するポイントの有無及び率については各クレジット会社によります。)
~主なデメリット~
a.決済手数料が発生する(1万円につき76円+消費税)
b.納付可能限度額がある(クレジットカードの決済可能額の範囲内で1000万円未満)
c.領収証書が発行されない
d.金融機関や税務署の窓口ではクレジットカードによる納付はできません
e.クレジットカード納付をした場合、納税証明書の発行まで期間を要する場合がある
e-Taxからのアクセスが可能となったことで、「国税クレジットカードお支払サイト」での住所、氏名、税金の種類などの入力が不要となり、手続きが簡単になりました。
また、源泉所得税の納税については支給日、支給人数、支給金額、源泉所得税額などの情報を記載する必要があったためクレジットカード納付スタート時には未対応でしたが、源泉所得税の納付についても6月12日以降対応されることになりました。
平成29年6月12日以降にe-Taxで徴収高計算書データを送信することにより、源泉所得税についてもクレジットカード納付手続きが行えるようになりました。
給与等の源泉所得税は通常年12回(納期の特例適用の場合は年2回)納付する税金で、源泉徴収義務のある法人及び個人事業主にとっては最も納付する機会の多い税金と言えます。
決済手数料は発生しますが納税の利便性は向上するため、納税方法の選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
(水田 裕之)