2009年10月に発売されたWindows7が2020年1月14日をもちましてマイクロソフトのサポート期間を終了します。これは、正確に言うと、「脆弱性(問題点・欠点)があれば2020年1月14日に最後の更新ファイルを配布するが、それ以降に脆弱性が見つかっても更新(アップデート)はされない」ということです。更新ファイルが配布されなくなると、Windows 7に弱点や欠陥が見つかっても直すことはできません。自分のパソコンが外部から攻撃されると、ウイルスや不正プログラムに侵入されてしまいます。また、侵入された穴をふさぐこともできない状態になります。Windows7は2020年1月14日以降最もウイルスに感染しやすいパソコンとなりますので、できるだけ早めに新しいバージョンに切り替えるか、新しいOSが入っているパソコンに買い替えるようにしましょう。
問題なく使えているパソコンが使えなくなることに不満を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、パソコンのOS(基本ソフト)は、安全に使えなくなる日が必ず来ます。パソコンのOSは、毎月のように脆弱性が見つかり、それを直す更新が行われていく生きた製品なのです。永遠に更新することは不可能なので、どうしてもサポート終了期限がやってきます。マイクロソフトでは発売日よりメインサポートで5年、延長サポートで5年の計10年のサポートを行っています。
■OSとOffice製品(word excel等)の延長サポート終了日
Windows 7 | 2020年1月14日 |
Windows 8/8.1 | 2023年1月10日 |
Windows10 | 2025年10月14日 |
Office2007 | 2017年10月10日に終了しています。 |
Office2010 | 2020年10月13日 |
Office2013 | 2023年4月11日 |
Office2016 | 2025年10月14日 |
■WindowsサーバーOSの延長サポート終了期限
WindowsWebServer2008/WindowsWebServer2008R2 2018年7月10日 |
WindowsServer2008/WindowsServer2008R2 2020年1月14日 |
WindowsServer2012/WindowsServer2012R2 2023年1月10日 |
WindowsServer2016 2027年1月11日 |
上記の日までは各OS、Office製品、サーバーが安全に使用できるということです。
皆様の会社で行って頂きたいことは、まず、今導入しているパソコンのOS、Office、サーバーOSのバージョンが何であるかを調べ、その延長サポート期限を確認し、今後のWindows製品の導入計画を今の時期から考えておくことが大切になります。
(伊藤 淳二)