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アマゾン流 逆算の考え方 でもその前に・・

先日、ネットニュースの中に「アマゾンで使われている無敵の逆算思考」という文言を見つけました。内容を見ていくと、アマゾンでは新商品を考案する際に、企画書ではなくプレスリリースからつくるそうです。プレスリリースとは報道機関に向けた情報の提供告知発表のことです。

通常であれば、まずは新商品の企画から始まり実際に商品をリリースした後で、商品宣伝のためにプレスリリースを行うという流れが自然です。しかしアマゾンは、商品の開発前の段階で、商品の概要や特徴、ターゲットやメリット、使い方やコメントに至るまで、顧客の立場にたってそれらのニーズを新商品でどう解決するか?という視点を中心にプレスリリースを作り上げていき、後から商品の設計に落とし込んでいくそうです。ちなみに前評判の悪い(顧客に支持されない)商品であれば企画自体を取りやめるほどだそうです。

この、先にゴールを決めてから行動に移すという考え方は、新商品の開発だけでなく、会社を成長させるためにも応用ができそうです。先に会社の目標(ゴール)を決めてから、逆算して今やるべきことを時系列に整理し、実行に移し、結果を検証し、さらに実行していく。時間はかかるかもしれませんが、確実にゴールに向かって進んでいくことができます。そのためにまず必要なことが「ゴールの設定」です。会社が目指すゴールですから、さしずめ当面の目標は売上(利益)目標になることが多いと思いますが、まず大前提として「どれだけ本気で売上(利益)を増やしたいと感じているか?」という思いの強さが重要だと思います。先のネットニュースの記事の中に、「人はポジティブな思考を実現する力よりもネガティブな思考を回避しようとする力のほうが強いことが行動経済学でわかっている」ともあります。この心理を利用して、自分の「ありたい姿」がすぐに出てこない場合には、「なりたくない姿」から考え、その逆を考えてみると良いそうです。これは、私自身の経験からも腑に落ちる部分があります。確かに同じ思いであっても、近い将来に売上が急減するかもしれない危機感の中での「売上を増やしたい」と、現状そこまで困ってはいないが売上が増えて困ることはないから「売上を増やしたい」とでは、その思いの強さは全く異なるような気がします。

会社の成長のために何か今とは違ったことをはじめようとすれば、そこには必ずリスクや投資が発生します。それらの要素を許容したうえで行動に移すには、絶対に実現したいという強い思いや、実現できるまで活動を継続し続けてみせるという覚悟や意志が必要になるのかもしれません。

売上を今よりも増やしたいと思っていらっしゃる経営者の皆様、当たり前すぎて深く考える機会はなかったかもしれませんが、改めて「なぜ売上を増やしたいのか?」考えてみてはどうでしょうか。そして、ぜひ各担当者へその思いをお聞かせください。

(斎藤  勝)

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