緊急事態宣言が解除され、地域のお店に人が集まるようになりました。まだ制限付きとはいえ、会社に出勤する人が増えてきました。しかし、残念ながら東京ではまたコロナ感染者が増え始め、第2波を意識せざるを得ない現状です。

振り返ってみますと1月30日までは武漢の話題がほとんどで、2月に入りダイヤモンドプリンセス号の集団感染のニュースから新型コロナウイルス感染症が注目されるようになり、3月に入って感染者の数が急速に増加、4月16日に全国都道府県に緊急事態宣言が発せられ、あっという間の出来事でした。たった数か月のうちにコロナウイルスの脅威は世界中のすべての人たちに対して社会的、政治的及び経済的に甚大な影響を及ぼしました。

この短期間の間に人々の行動様式は大きく変わりました。仕事に関しては、できるだけ人と人との接触を避けるため、通勤の混雑を抑えるため、在宅勤務が多くの企業で始まりました。移動時間の短縮がテレワークで可能になり、オンライン会議で充分代用できることが分かったことが大きな変化であると言われています。

その結果、打ち合わせや出社、会社のオフィスの在り方が今後まるで変わることになるだろうと言われています。会社の経費の中で家賃は大きな割合を占めています。この見直しが今後抜本的に考えられるでしょう。オフィスの機能は何？何にお金をかけたらよいのか？等がこれからは本気で議論されるでしょう。

また、ほとんどの仕事がリモートでできるなら職場との距離は気にならず、もし週に一回しか職場に行かなくてもよいとしたら、今よりも遠くて、安くて、自然が多い場所に住む人が増えるかもしれません。

オンラインを使うメリットは、各々が出向かなくていいことで、移動時間の節約になることだけでも生産性は確実に上がります。

私が経験した・・・

【オンライン会議】　結構快適に進行しました。気づいたことは、今までは発言が少なかった人が比較的よく発言していたことです。

【オンライン飲み会】　実は、オンライン飲み会のことを、「くだらない！」とバカにしていたのですが、隣同士の雑談はできませんが、意外に楽しく時間のたつのを忘れていました。

※　会議・飲み会とも進行役が大切であると気づかされました。

【オンライン営業】　あるサービスについて何人かの営業マンに訪問して説明をしたいと言われ、「興味はあるが、この時期だから会いたくない」と言ったら「オンラインでどうでしょうか」と言われ、オンライン営業を受けました。パソコン画面に映す説明内容、営業マンの顔とトーク、こちらの質問などのやり取りが結構スムーズに行われた印象でした。

これまでのように「これをオンラインで行う必要はありますか？」と尋ねる代わりに、「これを実際に会って行う必要はありますか？」と尋ねるようになるかもしれません。

税理士　廣島　清量