コロナ禍の中、テレワークの普及等々、オンラインコミュニケーションのニーズが高まり、オンラインコミュニケーションのサービスも増え、その中で注目されている分野が、仮想空間上でアバターによる活動を行う「メタバース」です。メタバースは5G等の技術の発達・普及を後押しに、今後の成長が見込まれています。
先日、M&A協会主催の「会計事務所フォーラム&理事総会」に参加、メタバースを体験しました。そこで、この体験の感想について、また、メタバースとは何か?ビジネスへの活用状況などを調べてみましたので、以下、ご紹介させていただきます。
1)メタバースとは何か?
メタバースの語源は「超越」を意味する「Meta」と「世界」を意味する「Universe」だそうです。
メタバースとはインターネット上に創られた仮想の「空間」を意味します。メタバース内では、ユーザーはアバター(自分の分身となるキャラクター)として行動し、周囲の人(アバター)とコミュニケーションや作業を行える点が特徴です。
メタバースは、専用ゴーグルをかけて仮想世界に没入するVR(VirtualReality)とは異なります。メタバースはVR機器の有無に関係なくパソコンやスマートホン等で利用できますが、VRは、仮想空間を現実のように感じ取れる「デバイス」や技術で、VR機器が必要です。
メタバースはゲームを中心に使われてきましたが、徐々にビジネスでの活用事例も増えてきているようです。バーチャルオフィスやバーチャルイベント、バーチャルショップ等の活用です。企業名をMetaに変更したFacebook社のビジネス向けメタバース「HorizonWorkrooms」は、仮想会議のスペースに集まって会議や共同作業を行うためのプラットフォームです。
2)「理事総会inメタバース」に参加して
「メタバース空間で、未来を体感しよう」の掛け声のもとメタバース空間でのイベントは始まった。パソコンを利用、送られてきたメールの(参加URL)をクリックして予め設定した自分のアバター(名前・写真で自分を表示)で仮想空間内のイベント会場のロビーに入場、理事会の会場を探して会場内に到着、講演は始まっている、周りには会計事務所の方のアバター(事務所名写真入り)が講演を聞いている、また、動いているアバターもいる・・知り合いがいれば声をかけようと思ったが見つからない、講演はバーチャル空間内のモニターやスクリーンに画像や動画等が表示されており臨場感がある、自分がそこに存在して、現実世界と同じく常に時間が流れ続けている世界を感じる。
メタバース空間でのアバター(自分)の移動やジャンプなどの動き、エモーション(笑い、拍手・・・)はあらかじめインストールした提供プラットフォームのアプリを利用して、パソコンを操作して行います。
税理士 廣島 清量