社会が大きく変化する中で働く人の学び・学び直し(リスキリング・リカレント学習)の必要性が高まっていることを受け、厚生労働省では、「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」特設サイトを開設し、公的支援策や取組みのポイント、企業事例などを紹介しています。
企業の担当者に向けて、なぜ、「学び・学び直し」が重要なのか、社員にその重要性をどのように説明したらよいのかのアドバイスなども掲載されており、参考になると思われます。以下、学び・学び直しにあたってどのような助成金が用意されているのか、その一部をご紹介します(令和5年3月現在)。
◆学び・学び直しのための時間の確保の支援
従業員の人材育成、スキルアップに活用できる助成金として「人材開発支援助成金(教育訓練休暇等付与コース、人への投資促進コース)」があります。
【教育訓練休暇等付与コース】
有給教育訓練等制度を導入し、労働者が当該休暇を取得し、訓練を受けた場合に助成
【人への投資促進コース】
デジタル人材・高度人材を育成する訓練、労働者が自発的に行う訓練、定額制訓練(サブスクリプション型)等を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成
◆学び・学び直しのための費用の支援
同じく、人材開発支援助成金として、人材育成支援コース、人への投資促進コース、事業展開等リスキリング支援コースがあります。
【人材育成支援コース】
雇用する被保険者に対して、職務に関連した知識・技能を習得させるための訓練、厚生労働大臣の認定を受けたOJT付き訓練、非正規雇用労働者を対象とした正社員化を目指す訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成
【事業展開等リスキリング支援コース】
新規事業の立上げなどの事業展開等に伴い、新たな分野で必要となる知識および技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成
そのほか、教育訓練給付制度の利用も可能です。申請をご検討の際は、弊所にご相談ください。
社会保険労務士 神山 真由美