両立支援等助成金は、仕事と育児・介護等が両立できる職場環境づくりのための取組を支援する助成金です。令和6年度からの変更点は、下記のとおりです。
◆出生時両立支援コース(子育てパパ支援助成金)【拡充】
→ 第1種<男性労働者の育児休業取得>
1事業主1回限り→支給対象労働者数を3人までに拡充
1人目:連続5日以上の育児休業、雇用環境整備措置2つ以上実施 20万円
2人目:連続10日以上の育児休業、雇用環境整備措置3つ以上実施 10万円
3人目:連続14日以上の育児休業、雇用環境整備措置4つ以上実施 10万円
→ 第2種<男性の育児休業取得率の上昇等>
プラチナくるみん認定事業主への加算措置(15万円)を新設
◆柔軟な働き方選択制度等支援コース【新設】
→ 主な要件
①柔軟な働き方選択制度等を複数導入
②「育児に係る柔軟な働き方支援プラン」に基づき、制度利用および利用後のキャリア形成を円滑にすることを支援する方針を社内周知
③制度利用者と面談を実施し、「面談シート」に記録
④面談結果を踏まえ、制度利用者の「育児に係る柔軟な働き方支援プラン」を作成
⑤開始から6カ月間で柔軟な働き方を可能とする制度を所定の基準以上利用
→ 柔軟な働き方選択制度等
A 始業終業時刻の変更等(フレックスタイム制・時差出勤制度)
B 育児のためのテレワーク等
C 短時間勤務制度
D 保育サービスの手配・費用補助制度
E 子の養育のための有給休暇(子の養育を容易にするための休暇制度・法を上回る子の看護休暇制度)
→ 助成額
・柔軟な働き方選択制度等を2つ導入し、対象労働者が制度を利用:20万円
・柔軟な働き方選択制度等を3つ以上導入し、対象労働者が制度を利用:25万円
◆育児休業等支援コース(職場復帰後支援)【廃止】
◆介護離職防止支援コース(新型コロナウイルス感染症対応特例)、育児休業等支援コース(新型コロナウイルス感染症対応特例)【終了】
社会保険労務士 神山 真由美