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新紙幣発行とタンス預金

タンス預金とは、自宅などに現金を保管することを指します。

2024年7月3日の新紙幣発行は、タンス預金に大きな影響を与えると考えられています。新紙幣の発行は、偽造防止を主な目的としていますが、同時にタンス預金をあぶりだす効果も期待されています。

◆新紙幣発行の背景

新紙幣の発行は、偽造防止のために行われます。2024年度上期には一万円札が渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎のデザインに変更されます。これにより、古い紙幣を新しい紙幣に交換するため、タンス預金が表に出ることが期待されています。(一度発行された旧紙幣は、現在も法律上は額面通りに使用が可能です。)

◆タンス預金のメリットとデメリット

タンス預金には、いつでも現金が使える、銀行破綻のリスクを回避できる、相続時の口座凍結を避けられるなどのメリットがあります。しかし、火災や盗難、紛失のリスクがあるほか、相続時のトラブルになる可能性もあります。

◆新紙幣発行による影響

新紙幣発行により、タンス預金を持つ人は古い紙幣を新しい紙幣に交換するために金融機関(銀行など)に持ち込む必要があります。この過程で、タンス預金が明るみに出ることが多くなります。これにより経済の透明化が進み、税収の増加も期待されます。

◆経済への影響

タンス預金が銀行に預けられることで、経済全体に流通する現金が増え、消費や投資が活発化する可能性があります。また、タンス預金が減少することで、マネーロンダリングや脱税の防止にもつながります。

新紙幣発行は、タンス預金をどうするか考える良い機会となるでしょう。安全性や経済的なメリットを考慮し、適切な対応を検討することが重要です。

タンス預金は、相続税や贈与税の課税対象となる資産です。現金で受け取ったまま自宅に保管していても、資産として計上しなければペナルティの対象となります。そのため、仮にタンス預金をしている場合でも、資産として必ず計上するようにしましょう。

また、タンス預金を持っている人は詐欺に注意が必要です。新紙幣発行のニュースに便乗した詐欺の横行が予想されるためです。特に高齢者は「今のお札が使えなくなる」と嘘をつかれ、お金をだまし取られる可能性があります。十分な注意が必要です。

相続診断士 平林 明子

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